7月13日の日記

つり革を右手で掴んでいると、腕にふわふわする感触があった。宝毛だ。空調の風でなびいている。見られたら恥ずかしいと感じた。だがそこは現代社会。みんなスマホを見ている。ほっとした。大きい駅で大量に降りた際、そっと抜いた。

映画を観に行った。午前10時の映画祭、ブルースブラザーズ。所持金が500円くらいしかなく、ATMで降ろしていたら10分くらい遅れた。ミュージカル形式の映画だとは思ってなかった。ジェームズ・ブラウンアレサ・フランクリンレイ・チャールズが出ていて驚いた。最後に爺ちゃんが場を繋ぐために歌った、ミニー・ザ・ムーチャーが良かった。ストーリーはシュール。

ライトオンに入った。店員は声を張り上げた呼び込みをしていた。ギャルみたいなお姉さんがいた。何度か目が合うからドキドキした。よく見たら店員だった。

無印良品に入った。服を見ていると、今日は全身無印服だと気付いた。恥ずかしくなり、そっと店を出た。店を出るとき店員と目が合い、笑顔でありがとうございましたと言われた。「ププゥ全身無印だこいつ」と思われてるんじゃないかと思い、怖かった。

ユニクロに入った。デザインTシャツがフィーチャーされていた。悩んだ挙句、無地のTシャツを2枚カゴに入れ、レジに向かった。どうも様子が違う。現金払いかどうか聞かれ、そうですと答えるとセルフレジを推薦された。カゴを所定の場所に置くと、勝手に商品が読み取られ金額が表示された。遂にここまで来たか、テクノロジー

デパートを出ると、雨だった。傘は持っていない。